北欧ノルウェーのヴィンテージ絵本5選
北欧の洋書店「エラマブックス」がおすすめする、ノルウェーのヴィンテージ絵本、5冊です。 ノルウェーの絵本は、なぜスモーキーカラーなのか。 それは、現地へ行くとわかるかもしれません。 コバルトブルーの海、グレイッシュブルーの空、モスグリーンの山々、 ストイックなデザインの建物やバスなどの街の風景は、それらの自然の色に調和しています。 セレクトした5冊も、洗練されたスモーキーカラー。 その中にも素朴さや、可愛らしさが感じられる印象深い作品です。 □ Reinsbukken Kauto frå Kautokeino 年代|1963年 作|Jan-Magnus Bruheim 絵|Reidar Johan Berle 出版社|Noregs Boklag 〝本の芸術家〟と呼ばれたノルウェーのライダル・ヨハン・バーレ。純粋で想像力ゆたかな作風によってたくさんの本を世に出し、児童書を芸術的レベルに高めました。 この絵本は、トナカイ〝カウト〟が主人公。 売り送られたノルウェー南部のスキオクから、故郷の最北端カウトケイノへ約2,000kmの旅をする物語。サーミ地方の自然の風景とサーミの衣装が印象的な一冊。オーロラの表現が魅力的。 □ Esops fabler - イソップ童話 年代|1951年 作|Aísōpos, Hanna Wiig 絵|Reidar Johan Berle 出版社|J. W. Eides forlag 同じく、ライダル・ヨハン・バーレの挿絵による作品。 スカンジナビアン・イソップという印象の絵本です。 ギリシャ時代に書かれた寓話集ですが、動物や植物を多く題材とし、自然を身近にする北欧にとってなじみ深い世界かもしれません。 ページをめくる度に、のびやかで表情の変化に富んだ動植物たちの絵が、次々目に飛び込んできます。現代でも全然色褪せないモダンな世界とも言えるでしょう。 □ Den Sommeren - 夏 年代|1971年 作|Inger Hagerup 絵|Paul René Gauguin 出版社|H. Aschehoug & Co. □ Lille persille - ちいさなパセリ 年代|